◆◆ディオラマ作品 20090916完成(文章2009年11月)
■今回は、あまりコストをかけず、頂き物と手持ちのストックから作成しました。

この戦車を作ることを決めた段階で、塗装したまま使わずに置いていたDBNさんの新作のベースを使う事に決めていたのですが、このベース、25cm×25cmと小さいため、戦車をフラットに置くとそれだけできゅうきゅうになってしまい、ストーリーを盛り込むことができません。

で、思いついたのが、宮崎駿さんのアニメでの一シーン・・戦車が石橋をぶっ壊していくところです。
これなら、縦にストラクチャを作ることが出来るし、戦車は斜めにセットでき、小さいスペースながら大きい表現が出来ると思いつきました。

レイアウトはあくまで現物あわせで行います。
絵コンテを書く方も多いようですが、あまりイメージを固定してしまうよりも、その場その場の状況に合わせてフレキシブルに対応するには現物を組み合わせた方がより緻密な構図が構成できると思います。

あまり固定観念は持たずにかかろうと、言うことですね。
ざっくりした構成が出来たら、ストラクチャの作成です。

壊れた橋の作成は、いつもと同じく、スチレンボードです。
ざくざくぶった切って現場あわせででっち上げです(笑)
ボールペンで煉瓦、石の模様を書き込み、モデリングペーストを塗り質感をだします。
よく、「壊れたボールペンでやるのか?」とのご質問をいただくのですが、ちゃんとした「書ける」ボールペンで書いた方がなめらかな質感が得られます。
ここで注意することは、ボールペンはボードに対して「直角」にけがく事。
どうしてもペンを倒して書いてしまいますが、そうすると筋が斜めに入ってしまい不自然になってしまいます。

けがいた後、爪楊枝で各パーツを固定、スチロール専用接着剤で接着します。
硬化後、リキテックスのモデリングペーストを水で薄めた物で全体を塗装、質感を統一します。
塗装は大半をセラムコートで行っています。


今回水は濁った状態なので、あえて川底を作るようなことをせず、まず石粉粘土で大まかな流れの表情を作りイエローオーカーで塗装、その上から高透明エポキシ系接着剤で細かい流れを作ります。
硬化後、少しイエローオーカーを加えたリキテックスのグロスポリマーメディウムを重ね塗りし深みを加えました。

重ね塗りの途中で、木の葉などを入れるとゴミが水中を流れていくようでリアルになると思います。
今回はハドソンアンドアレンの葉っぱを使用しました。

水辺の泡立ちは、リキテックスのブレンデッドファイバーとジェルメディウムで表現します。

瓦礫はベースを木工用エポキシパテで盛り上げ、ストックしている着色した石膏ブロックをペンチで砕いた物、道ばたの砂利、そして市販のブロック等をリキテックスのマットバーニッシュを接着剤にして固定しました。

あ、忘れておりました、KV-1はほとんどストレートで組みです、ただ、フェンダーだけ使用感がほしかったのでエッチングパーツを利用、キャタピラも自然なたるみと重みを表現したかったので、フリウル社のものを使いました。

ハッチは戦車兵たちが落ち着いて退却したイメージにしたかったのと、あくまで運搬の時の事を考えて、閉じた状態としました。
同じ理由で、機銃も全てはずしました、持って行っちゃったわけですね。
組んだ段階ではサスペンションの上下を考えていなくて、そのまま接着してしまい、後からたくさんの方にご指摘を頂き修正に苦労しました。
いかに、戦車作成が身に付いていないかが丸わかりですね(汗)
フィギュアはバーリンデンの物を使用。水深がイメージできるように足をカットして使いました。
尻尾は短く切った状態だったのですが、造形的におもしろくなかったのでエポキシパテで二つ折りに束ねた状態にしました。
荷役馬で実際によく行われた事です。

塗装はお馬さんは基本色をラッカー系塗料をエアブラシで、シャドーとハイライトはファレフォカラーを使いました。

兵士は少し上向きにして、戦車を見上げる様なイメージに修正、塗装ははやりファレフォカラーです。
かくして、The death of the beast(野獣の死)の完成です、制作期間約40日
制作日記 http://blogs.yahoo.co.jp/kokoro1394/58537454.html